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長崎市は29日までに、市民団体や医療関係者らが完全保存を求めていた日本初の西洋式近代病院「小島養生所」遺構(西小島1丁目)のうち、長崎大薬学部の源流とされる分析究理所の一部を取り除いた。ここに市立仁田佐古小の新校舎を建設するためで昨年12月の市議会も関連議案を可決しているが、付帯して「これまで出された意見などを尊重し、進めること」とも決議。市民団体などからは意見を聞かれないまま遺構の取り除きなどが進んでいるとして不満の声が上がっている。歯科用ルーペ
同遺構を巡っては、市民団体が約1万6千人の署名を集め、住民投票で完全保存の是非を問うよう田上富久市長に求めたが、市長は反対。市議会も昨年12月、住民投票条例案を否決した。スリーウェイシリンジ 市は小島養生所の一部を露出展示し、分析究理所も一部を取り除いて移設。いずれも残りは埋め戻す方針。ただ医療関係の団体からは完全保存を求める要望書が出ており、市議会は新校舎建設の関連議案で「遺構の保存と活用は長崎大や日本医師会(日医)など医療関係者の意見を聴取するとともに、これまで出された意見などを尊重し、進めること」と付帯決議した。 市は付帯決議以降、長崎大、同大医学部、日医、県医師会の4者とそれぞれ意見を交わしたという。同大も「市から説明を受けており問題ない」としている。 しかし、住民投票の実施を求めた市民団体「養生所等遺跡の完全保存を実現する市民の会」は29日、市がどの団体にいつ意向を確認したのか明らかでないとして、市の姿勢を批判する声明を出した。分析究理所の完全保存を求めた九州考古学会の会員で、28日に現地を視察した福岡大の桃崎祐輔教授は「着工までの過程を(積極的に)公表しないのは文化財行政として不適切」と指摘した。 市は今月上旬から新校舎建設を準備。現在は分析究理所の一部を取り除く作業を終え、他の部分を埋め戻しているという。2月上旬に校舎建設に着手する予定。市は「できるだけ意見を聞くが、校舎建設も急がなければならないので、やむを得ない」としている。 https://plaza.rakuten.co.jp/dentaljp/diary/201801290001/ |
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