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2017年06月28日(水) 17時04分

よくかんだマウスは記憶力が30%向上した

同大学の発表資料によると、近年やわらかな加工食品が普及し、子どものかむ回数が減っている。このため、あごの骨とかむ筋肉(咀嚼筋=そしゃくきん)の発達が遅れ、学習能力に悪影響を及ぼしているという報告がある。また、高齢者が歯を失ってかむ回数が減ると、認知症のリスクが高まる研究もある。そこで、実際にマウスを使って、かむ回数が減ると脳の発達にどのような悪影響を与えるか調べた。

実験では、マウスに離乳期から成長期にかけて粉末のエサを与えるグループと、固形のエサを与えるグループの2つにわけ、記憶・学習能力のテストを行なった。固形食のマウスはよくかみ、あごの骨と咀嚼筋がよく発達したが、粉末食のマウスは丸飲みしたため、あごの骨と咀嚼筋の発達が不十分だった。 Water Pik ウォーターピック

マウスが成長すると、明るい箱と暗い箱を並べた部屋に入れる実験をした。マウスは明るい場所に置かれると不安になり、すぐ暗い箱に入る。暗い箱の床に電流を流しマウスに恐怖感を与えた。恐怖を学習すると、マウスは暗い箱に入るのをためらうようになる。しかし、粉末食マウスは記憶力が低下し、電気ショックの恐怖を忘れて、早く暗い箱に入ってしまう。両方のマウスが暗い箱に入るまでの時間を測り、記憶力の差を調べると、固形食マウスは平均約230秒、粉末食マウスは約160秒。固形食マウスの方が約30%成績はよかった。 虫歯診断装置

また、両方のマウスの海馬の神経組織を分析した。海馬は知覚・記憶・学習・思考・判断など認知機能全般をつかさどる重要なところだ。固形食マウスの方が明らかに神経組織をつなぐシナプスや神経活動の指標になる細胞の数が多かった。海馬がよく発達していたのだ。一方、粉末食マウスは海馬の発達が未熟なため、記憶力が低下したと考えられる。

戸塚歯科医師会 歯の重要性 訴え
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